CUBIC適性検査 新着コラムNew arrival column

中小企業のためのメンタルヘルスケアの必要性と適性検査の実施

昨今、働く人々のメンタルヘルスに対する意識が急速に高まっています。

従業員50人以上の事業場では、年1回のストレスチェックが義務付けられています。
また、その他の事業場でも努力義務になっています。

 

大企業では産業医や専門のカウンセラーを配置し、従業員の心のケアに取り組む事例が増えていますが、中小企業では、まだ対応が不十分な場合があります。

しかし、限られた人員で業務を回す中小企業だからこそ、一人ひとりの健康状態、特に心の健康状態に気を配らなければなりません。なぜなら、従業員の心身の健康状態が会社の生産性や業績に直結するからです。

 

なぜ中小企業においてメンタルヘルス対策が必要なのか?
そしてその一環として適性検査の導入がいかに有効であるか?について解説いたします。

メンタルヘルスケアと適性検査

メンタルヘルスケアとは?

メンタルヘルスケアとは、すべての働く人が健やかに、いきいきと働けるような気配りと援助をすることと、その活動が円滑に実践される仕組みづくりのことをいいます。

 

なぜ中小企業にこそメンタルヘルス対策が必要か

 

1. 人的リソース(人材)の少なさが業務に直結する

 

中小企業では、一人の社員が複数の業務を担っていることが多く、突然の休職や離職は、企業にとって大きな打撃となります。心の不調が原因で欠勤やパフォーマンスの低下が起これば、その影響は全社的に波及します。

 

例えば、営業担当者がメンタル不調で業務に支障をきたせば、売上にも直結します。
バックオフィスのスタッフであっても、業務の遅延やチーム全体の士気低下を引き起こしかねません。

 

2.企業の評判が下がる

 

メンタルヘルスの不調がきっかけで離職する従業員が増えると、社員の定着率に悪影響を与えます。
また、会社の評判が下がり、採用が難しくなってしまう可能性もあります。

 

メンタル不調は“見えにくい”

身体的な病気と違い、メンタルの不調は外見からは気づきにくく、周囲が把握したときには、すでに深刻な状態になっていることがあります。
また、社員本人も「気のせいだ」と思い込み、症状を隠して無理をしてしまうことも少なくありません。

だからこそ、企業として早期発見・早期対応の仕組みを整える必要があります。

 

 

メンタルヘルス対策における適性検査の活用

メンタルヘルス対策の一環として、近年注目されているのが「適性検査」の活用です。
多くの方が適性検査と聞くと、採用の場面での「能力の見極め」や「職務適性の判定」をイメージされるかもしれませんが、実はメンタル面の傾向やストレス耐性も測定できるのです。

 

1. ストレス耐性や性格特性の把握

適性検査は、受検者の性格特性や行動傾向を数値化することで、どのような環境でパフォーマンスを発揮するか、どんな場面でストレスを感じやすいかといった情報を得ることができます。

 

たとえば、内向的で慎重なタイプの社員に、営業の最前線での飛び込み営業を任せれば、成果が上がらないだけでなく、精神的にも大きな負担となります。
逆に、人とのコミュニケーションが得意なタイプには、対人業務で力を発揮してもらうべきでしょう。

こうした情報は、配属先のミスマッチを防ぐだけでなく、上司が部下に対してどのように接すれば良いかのヒントにもなります。

 

2. メンタルリスクの予測と対策

中には、過去に強いストレスを感じた経験から、特定の状況下でメンタル不調を起こしやすい傾向を持っている人もいます。
適性検査はそうした「見えないリスク」を可視化することで、事前に対策を立てることができます。

もちろん、適性検査だけですべてが分かるわけではありません。
しかし、何の情報もない状態で対応するよりも、事前に社員一人ひとりの傾向を把握しておくことで、より適切なサポートが可能になります。

 

適性検査は採用にも活用できる

メンタルヘルスという観点だけでなく、適性検査は採用活動においても非常に有効です。
中小企業では「人柄採用」や「直感的なマッチング」が行われがちですが、これには大きなリスクが伴います。

 

適性検査を導入することで、応募者の内面を科学的に分析し、自社の社風や業務内容に合った人材かどうかを見極めることができます。
これは、入社後の早期離職や配属ミスマッチを防ぐ上で、大きな武器となります。

 

弊社のCUBIC適性検査は、オンラインで手軽に受検できるため、コスト面や運用面での導入のハードルが低くなっています。気軽に試すことができます。

 

社員の心の健康が、企業の未来をつくる

中小企業にとって、社員一人ひとりは「かけがえのない戦力」です。
その戦力が心の不調によって機能しなくなってしまう前に、企業として予防策を講じることが求められています。

 

メンタルヘルスへの取り組みは、決して特別なことではありません。
適性検査のようなツールを活用することで、誰でも、今日からでも始めることができる“仕組み化された対策”が可能になります。

 

「うちはまだ人数が少ないから…」
「そんなに深刻な問題はないから…」

と思われている企業こそ、一度立ち止まって、社員の“見えない心の声”に耳を傾けてみてください。
それが、会社の安定成長と、社員の幸福を両立させる第一歩となるはずです。

 

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